TOTOのライブに行って来ました。
正直言うと、チケットを買う前は、ちょっと行くのが億劫でした。あんまりボーカルにいい記憶がないので、二の足を踏んでいたんですよね。
が、「TOTO 35周年アニヴァーサリー・ツアー~ライヴ・イン・ポーランド 2013」のアルバム試聴した時(まあ、音は上書きしているところはあるでしょうが)ボーカル陣、なかなか頑張っている感じがして、アルバムの購入を即決めるとともに、ライブのチケットも取ったのでした。
行ってみると思わぬ障害が待ってまして。
アップした1枚目の画像でわかるでしょうか。
ステージの向かって左側に客席向けのライトがあり、これが色は変わり、たまーに消えるものの全く向きを変えないんですね。
ほぼ自分の方向を直撃しっぱなしです。これはかなりのストレスでした。眩しいというのではなく、この光のせいで、演奏者が一人見えないのです。
最初幕が下りた時、「あれ?キーボードが一人しかいない?!」とまじめに思っちゃいました。手前にいるのは見えるんだけど、逆側にいるのがライトのせいで見えなかったんですね。それに気付くまで時間がかかりました。そのくらい見えなかったんです。
「手前の見える方のキーボーディストは帽子をかぶってないから、スティーブ・ポーカロだと思う。ってことは、デヴィッド・ペイチが見えないわけ?!」と、これはショックでした。待っていても、ライトは全然向き変えないし。
ということで、もう我慢できず、立ち見席(今回は立見席は売られていない)に移動しちゃいました。
デヴィッド・ペイチが見えないままライブが続くのが嫌でしょうがなくて。
そっちに移ったらなんか落ち着いてじっくり見られるようになりました。二枚目みたいな感じで、ライトがデイヴィッドの後ろに回る位置に立って、デイヴィッドが動くと僕も動いてました。
そういえば、デイヴィッドの靴はなぜか服装に全く合わないスニーカーで、アシックスでしたよ。
ジョゼフは、歌ってない時はなんかずっとビデオ撮ってました。たぶんGoProで。
さて、ここからはネタばれです。まあ、ばればれのネタだとは思うんですが。
セットリストは、安定してあまり変更はないようです。
オープニングは、On the Run。そのままGoodbye Elenoreを叩きつけて、Goin' Homeへ。
Goin' Homeのコーラスがさっそく決まってました。
St. George And The Dragon、I'll Be Over YouやIt's A Feelingを聴くと、これがまさしく、80年代の音だな、と思いますね。やっぱり、TOTOがあのころの音を作っていたんだよな、と。
It's A Feelingは、スティーブ・ポーカロが歌ってました。
Rosannaはスティーブ・ルカサーが、Africaはデイヴィッドがリードボーカルをとってました。高いところはジョセフが歌いましたけど。
正直、メンバーだけで高音コーラスをすることはできない感じで、バックコーラス隊(男女一人ずつ)が頑張ってました。
ジョセフでも出ない高音はこの女性コーラスの人がばっちり歌ってましたよ。
Rosannaのみんなでパパパン!って拍手するところ、やっぱり楽しかったですね。
Africaで目立っていたのは、デイヴィッドよりネイザンでした。言わずと知れた最高のベーシスト、クラプトンのサポートメンバーとしても知られていますよね。彼を紹介するところでは、スティーブ・ルカサーが、コケインのイントロをちょっと弾いていましたもんね。
I bless the rains down in Africaのところは、観客一緒に、みんなで合唱しましたよ!
Stop Loving YouからHold The Lineの流れは、ライブで映えますね!本当にかっこいい!
間にドラムソロが挟まるんですが、これがまた絶品で。キース・カーロックという人のことは全く知らなかったんですが、有名な凄腕らしいですね。初めて聴きましたが、ドラムソロ、盛り上がりました。どすどす叩きながらねとっとタメを作るのではなく、さっぱりして切れの良さが持ち味な感じがしました。
Hold The Lineの時に、背景の35周年ツアーの垂れ幕がバサッと落ちて、ファーストアルバム"TOTO"のアルバムジャケットの絵が出てきました。35年を一気にさかのぼって、ということなんでしょうね。
アンコールは、Home Of The Brave。
ゆっくり始まり、それから、ハードに、スピーディに盛り上がっていくこの曲は、やっぱりわくわくしますね。ジョゼフの声がびっくりするぐらい出てました。
うん、なんだかんだで、行ってよかった。